資産・事業承継のプランニング

誰しもご自身の死や認知症などのことを考えたいとは思わないものです。しかし、あらかじめ法的に有効な文書・仕組みを準備することは、あなたを守り、愛する人、大切なものを守ることにつながります。あなたの希望と愛する人・ものを守り、未来へとつなぐため、私たち池袋乱歩通法律事務所の弁護士が知恵を絞って最善のご提案をいたします。

お問い合わせはこちらから

なぜプランニングが必要なのでしょうか?

資産・事業承継のプランニングとは、様々な事態に備えて法的に有効な手段・仕組みを計画的に準備しておくことです。それは、あなたを守り、あなたの大切な人に資産・事業を確実に引き継いでもらう準備です。

「計画的な準備」といえば多くの方が「遺言書の作成」を思い浮かべるのではないでしょうか? 確かに遺言書は最も基本的な手段ですが、法律的な限界があることもまた事実です。そのような限界は、例えば以下のような事態、環境変化で現れます。

  • 後見、予期せぬ遺産相続や事業経営の途絶といった家族・家業の様相を一変させる出来事
  • かつて経験したことのない超高齢化社会における高齢世代のライフステージ保障・家族のかかわり方の複雑化
  • 「家族」や「性」の多様化・複雑化により旧来の枠組みでは十分なケアを受けられない方々の孤立

事業経営も次の世代への円滑な承継のためには遺言書だけでは十分ではありません。後継者を育て、次世代が活躍できる環境を整え、法律的な権限や責任を確実に委譲する計画が不可欠です。

私たちは、依頼者それぞれの生活や将来像に応じて、遺言書はもちろん信託など様々な有効な手段を活用して資産・事業承継の計画づくりを行います。特に「信託」は、創造力次第で大きなメリットを生む可能性を秘めています。私たちは適切な制度利活用による信託スキームの設計をご提供いたします。

資産・事業承継のプランニングのメリット

適切な資産・事業承継のプランニングには、次のような効用があります。

1.あなたの想いと願いをあなた自身が明確に知ることができ,全てが正しく行われているとの安心を得られる

適切なプランニングを通じて、あなた自身の想いと願い・悩みや不安・心配を言葉に表し、一つ一つの想い等を法的な文書等にしていくことで、自分自身をよく知ることができます。また、法的に有効な文書・仕組みを準備することで、あなたの想いと願いの実現に向けて正しく行われているとの安心を得ることができます。
もし事前に何の準備もなかったら、あなたの想いと願い、悩みや不安・心配は解きほぐされず、心の中で絡まったまま、あなたの想いと願いを実現する道筋も不明なままになってしまいます。あなたは、漠然とした不安・心配から逃れられず、時間ばかり過ぎる焦りを覚える日々を過ごすことになりかねません。

2.生涯の関わり合いをもってあなたを知る専門家がそばにいることで、あなたの意思を歪め、苛烈な紛争の原因となる身勝手な行動の抑止へ。

あなたが病気、認知症や加齢などによって自分で真意の表現や真意に基づく行動が難しくなり、他人の影響により誤った判断や行動をしてしまうような状態になった場合、相続人等の中には、少しでも多くの財産欲しさに、あなたの意思を歪め、自分の欲望に沿った遺言書を書かせたり、あなたの財産を「管理」と称して勝手に使ったりする方がいます。あなたの身内にそのような人がいると信じたくないかもしれませんが、残念ながら、現実にそうした出来事が、財産の多い少ないにかかわらず、起きています。

理想的なプランニングのために相談すべき相手とは

資産・事業承継のプランニングには、専門性、誠実・真摯・高潔、想像力と創造力が求められます。

1.専門性

資産・事業承継のプランニングでは、遺言や遺産相続などに関する民法規定の知識だけでは有効な成果はあげられません。関連する様々な特別な法律や対象財産に関する卓越した知見を視野に入れた専門的な対応が不可欠です。また、リスク想定や顕在化時のコスト見積もりとその回避についても対応が求められます。これらを確実かつ効果的に進めるためには、裁判内外での多様な紛争の解決経験に裏打ちされた法的に明確かつ効果的な法的文書・仕組みを準備する確固たる技術がなければなりません。
当事務所では、各種の遺言書の作成、信託スキームの設計・実践、後見に関する様々な手続、遺言執行、遺産分割や紛争の代理、不動産トラブルの解決、ファミリービジネス(家業)の経営法務や事業承継の支援,税務案件など幅広い関連分野の経験を有しております。そして、その経験に基づいて資産・事業承継のプランニングについてより優れた品質のサービスをご提供できるよう心がけております。

2.誠実・真摯・高潔

資産・事業承継のプランニングは、非常に個人的なものです。私たちは、あなたの私生活と経済生活の詳細を共有する立場であることを自覚し、守秘義務の遵守の徹底は勿論のこと、依頼者の個々事情の多様性・複雑さに真摯に向き合い、誠実に寄り添うことを旨としています。当事務所の弁護士は、あなたの想いと願い、悩み、不安・心配を酌み取り、あなたの愛する人やご家族、ファミリービジネス(家業)の内情・事情を深く理解したうえで、最善なご提案ができるよう、あなたとの必要な打ち合わせを惜しみません。私たちは、あなたとその愛する人・家族がどこに向かうべきなのか、どのような支えを得られるのか、あなたが手に取って分かるような生涯にわたる関係を築けることを望んでおり、そうあれるよう高潔でありたいと願っています。

3.想像力と創造力

当事務所では、伝統的な価値の意味を理解する一方で、家族・家業の様相を一変させる様々な出来事、日本社会の新たな課題である高齢世代のライフステージのサポート体制の法的な支えの在り方、多様化・複雑化する「家族」、「性」への視座の高まりと浸透など、時代の移り変わりを捉えることで固定観念の桎梏に囚われることなく、想像力と創造力を駆使して知恵を絞り、依頼者の個々の事情・特別な事情に即して、考えられる最適な手段の可能性を追求します。

サービスの流れ

資産・事業承継のプランニングは、プラン → レビュー → 実行の3ステップで進められます。

1資産・事業承継のプランを策定する

あなたの私生活、経済生活、家族関係、ファミリービジネス(家業)の実情などのご事情とともに、あなたの想いと願い、悩み、不安・心配などを丁寧に伺いながら、一つ一つの課題・リスクを整理し、適切な対策・その組み合わせを考案する「プラン」の段階です。
適切な「プラン」がまとまったら、プランに沿って、先に実行すべきことは実行し、また、法的な文書・仕組みを作成・用意することで、備えるべきイベントが起きた場合に、「プラン」に沿った希望の実現に向けて実行可能な状態を作り上げます。必要に応じて、関係者へのレク、関係先との調整も行います。

2変化に応じて必要な見直しを行うレビュー

第1段階で策定した資産・事業承継のプランニングは、それが策定された時点での関係法令に基づく有効な手段・仕組みです。いわば、あなた、あなたの家族・資産・事業や「スナップショット」です。
その後の時間の経過により、あなた自身の希望やあなた取り巻く生活・社会環境の移り変わり、重要な裁判例の出現や法令等の改廃による規律の変化などがあれば、理想的なプランニングの内容も変わってきます。こうした変化に応じて、継続的に必要な見直しを行うのが「レビュー」の段階です。見直しを検討すべきタイミングが訪れたかどうかを知るためにはどうしたら良いかですが、家族、経済生活、健康状態等に大きな変化が生じた場合、気になるニュースに接した場合、あるいは定期的に(例えば、一定の年数ごとに)、担当弁護士に「レビュー」の要否を相談することです。

3イベント発生時に計画に基づき実行

事態の発生時にあらかじめ準備された法的文書・仕組みに基づいて管理・配分・承継を実行します。この段階では、ご親族やあなたの信頼する知人・友人が実行役を担い、これを担当弁護士が支援する形態もありますし、弁護士が実行役を直接に担うことも考えられます。こうした形態の選択肢も、プラン・レビューの段階で練り上げていくことが大切です。

池袋乱歩通法律事務所が提供するサービス

1.資産の承継プランニング(エステイトプランニング)

遺言書の作成、信託の組成、後見関連の契約(財産管理等委任契約、任意後見契約など)、生前贈与計画などの選択肢の1つ又は2つ以上を組み合わせることで、ご希望に沿った最適な手段をご提案いたします。

2.事業や農業の承継

ファミリービジネス(家業)の内容・状況、承継に関する希望や想い、不安・心配、悩みなどを御相談いただき、必要な資料を検討したうえで、最適な承継計画をご提案いたします。

お問い合わせはこちらから